前回の仮面ライダーゼッツは・・・
Case3「蝕む」

第3話は、ボムナイトメアとの決着編です。
放送は2025年9月21日。
同日放送のナンバーワン戦隊ゴジュウジャーは、ゴジュウジャーを一時離脱していた竜儀が復帰する第31話「俺がティラノだ! 世を救う意志」でした。
ナイトメア
今回は、第2話に引き続きボムナイトメアが登場します。
どこからともなく爆弾を創り出して相手にぶつける、という戦い方をします。
前回はトラックの運転席から爆弾を放り投げているだけだったので、肉弾戦ではどうなるのか気になっていましたが、そんなに目新しい能力が出てくるというわけでもなかったですね。
ナイトメアが人間とどのような関係にあるのかを説明するところに尺をとられて、ボムナイトメア自身がどんな怪人なのか扱いが薄かった気がします。初期エピソードは世界観を説明する事に尺を使わないといけないので、”爆弾を投げる”くらいのシンプルな設定の方がよいのかもしれません。
物語
第2話でエージェント周りの説明が終わったので、今回はナイトメア周りの説明が主になっている回でした。
ゼッツは夢の中で戦うという設定ですが、全てが夢の中で終わるわけではなく、悪夢が増大して、悪夢の宿主とナイトメアが融合することで現実世界に影響を与えることができるようになる、という風に戦いの舞台が段階的に変わっていくことが明言されました。
ナイトメアが現実世界にやってくるのは物語の後半の方になるかと思っていましたが、意外と早かったですね。
前編と後編で戦いの舞台が変わる、というのは過去作でも「仮面ライダー電王」で過去に向かったイマジンを追ったり、「仮面ライダーウィザード」で夢の中のファントムを倒す、といった感じで前例のある試みですが、今作ゼッツでは前編が夢の中(異世界)で、後編が現実世界という風に順番が逆になっているところが面白いです。ナイトメアとの決着をつける現実世界は夢の中ではないので、莫が弱くなってしまうなど、却って枷が増えているのも面白いところだと思います。
アクション
今回もトランスフォームカプセムが前回以上に大活躍します。
トランスフォームの名の通り、腕をハンマーにして叩いたり、交差した指を伸ばして巨大な網を作ってボムナイトメアの爆弾攻撃を受け止めたりと、割となんでもできすぎて、このカプセムだけで1クールぐらいは戦えるんじゃないかと思います。
また、一度ボムナイトメアに攻撃を避けられたかのように思わせて油断させた後に、トランスフォームで背後から攻撃して体内の導火線を切ってしまう、という決定打としての使われ方もしていてよかったです。
カプセムの組み合わせをいろいろ見てみたいですが、トランスフォームカプセムは基本形態であるフィジカムインパクトのための補助カプセムであると児童誌では紹介されているので、他のフォームでは使えないみたいですね。
そういえば、剣型武器のブレイカムゼッツァーは今回も登場しましたが、格闘戦のための小道具というくらいの扱いで、これでナイトメアを倒すとか、そういう感じではなかったですね。ブレイカムゼッツァー単体での活躍も早く見てみたいです。
感想
基本設定が整備され、物語がはじまった感の出てきた第3話でした。
最初はついていけなかったですが、毎回のストーリーラインがわかってきたので、次回以降はいつものように楽しめそうです。
改めて考えてみると、3話で一つの物語になっているというか、1時間半の短編映画のような感じでしたね。「仮面ライダーZO」を観たときのような、まとまりのある終わり方だったと思います。
おそらく、第4話以降は従来の2話完結形式になっていくと思いますが、1時間半の映画のような構成で3話完結形式になったりするんじゃないか、という想像もしています。
また、玩具展開にしても、放送前の時点で、基本フォームの他に青・緑・紫の3フォームが存在することが明かされ、おもちゃ屋さんにもソフビ人形が並んでいるわけですが、これらはいつ登場するのかが気になるところです。
次回の仮面ライダーゼッツは・・・

