先日、ウルトラ怪獣シリーズ テレスドンの年代別ver違いの記事を書きました。
実を言うと、他の怪獣でも色違いを集めていたので、今回はそれを紹介したいと思います。
目次
ウルトラ怪獣シリーズ 宇宙昆虫サタンビートル
サタンビートルというのは、ウルトラマンレオ第25話「かぶと虫は宇宙の侵略者」に登場する宇宙昆虫です。
特に印象に残る怪獣というわけでもないのですが、かぶと虫モチーフという事で男児の食いつきがよく、知名度の割に人形の売れ行きが良いので長らく商品ラインナップに残り続けていたという不思議な怪獣です。
私は劇中での活躍を観てから人形が欲しくなるタイプだったので、サタンビートルは欲しいとも思いませんでしたが、歳をとって大きくなると何故だか愛着が沸いてきて全部集めてしまいました。
第1期(1989年~1990年頃)

最初期のサタンビートルです。
成型色がオレンジ色です。
劇中では濃いグレーなので、全然別物です。
目の赤と胴体の黒いところ以外は全ての色が間違っています。
これは特に珍しい話ではなくて、色が地味な怪獣は商品化の際に派手な色にされることが多々ありました。
(黄色いアストロモンスだったり、緑色のツインテールだったり)
これはバンダイのウルトラ怪獣シリーズになる以前のブルマァクやポピーでも同じだったので、名残りでそうなっていただけかもしれません。
何故オレンジ色をチョイスしたのかは不思議ですが、カブトムシのサナギってオレンジ色をしているので、そのイメージだったのかな、と当時は思ってました。

左右と背面から。
塗装は前面のみで、後は全部成型色です。
背中から見ると、節足の代わりに怪物の手足が生えたカブトムシですね。
第2期(1991年~1999年頃)

オレンジ色のサタンビートルは発売して約2年で仕様変更が行われ、91年からは成型色がグレーのものが流通しはじめました。
かなり劇中の雰囲気に近くなりましたね。
色が全体的に暗めではありますが、なかなか及第点ではあります。

左右と背面から。
塗装は第1期と同じく前面のみ。
成型色が劇中に近くなった反面、地味な印象になってしまった感はあります。
第3期(2000年~2006年頃)

2000年代に入ると、今度はまた劇中とは異なる色合いに仕様変更されることに。
成型色は真っ黒になり、胴体の丸い部分がシルバー、手足が金色になりました。
ほっぺたが銀色になっていますが、これは塗装ではなく光が当たっているだけです。
目は一貫して赤色を維持していますが、色味が少し暗めだった第2期に比べると発色が良くて赤々としています。
この時期のウルトラ怪獣シリーズって、ちゃんと原作再現している怪獣もあれば、サタンビートルみたいにケバい着色がされているどちらかで、何がバンダイをそうさせていたのか不思議な感じがします。

三面図。
今回から、背中の外翅に塗装がされるようになりました。
第1期も第2期も背中から見るとのっぺりしてたので、金色の塗装がされることで存在感が出たように感じます。劇中とは印象が違うんですが、これはこれでカッコいいですね。
黒光りしてるせいでゴキブリみたいに見えちゃうのがちょっとイヤですが。
第4期(2007年~2012年頃)

最後のサタンビートルです。
ウルトラマンメビウスの放送終了からウルトラマンゼロの映画が毎年のように上映されていた頃で、個人的にはウルトラマンシリーズが、現行放送中の番組単体だけではなく、歴代シリーズを含めた全体で盛り上がっていたアツイ時期だったと記憶しています。
この頃はほとんどの怪獣が劇中と同じ着色がされるようになり、ウルトラ怪獣シリーズ全体を見ても、一番デキのいい時代だったと思います。
2013年にスパークドールになることを踏まえると、最後の輝きだったと言えます。
また、この頃はムシキング等のデータカードダスが流行り始めた時期ということもあり、大怪獣バトルが稼働していたので、怪獣ソフビにゲームで使えるカードがオマケで付いて来ていました。
よくも悪くも低年齢層を対象としたゲームなので、性能的に強かったのか弱かったのかよくわかりませんでしたが。

三面図です。
成型色は薄いグレーです。
これまでのサタンビートルが結構キツイ色の成型色だったせいもあり、歴代でも一番温かい印象になっていると思います。
背中の外翅は黒く塗装された後に、境目のところにシルバーが吹かれているので、立体感が生まれました。
特にサタンビートルという怪獣がものすごい好きというわけではないんですが、やっと劇中本来の姿になれて、嬉しい気持ちでいっぱいです。
さいごに
ウルトラ怪獣シリーズの歴代サタンビートルでした。
テレスドンの記事で触れたように、ウルトラ怪獣シリーズは2013年に大きな仕様変更が行われたのですが、それを境にサタンビートルはラインナップ落ちしてしまい、現行商品からは退場しました。
劇中での知名度の割にかぶと虫の怪獣という事でよく売れた、という逸話のあるサタンビートル。
またいつか、商品ラインナップに加わって、子供達の人気者になって欲しいですね。