第12話「その名は”滅亡(ほろび)”-伝説2大怪獣登場-」
伝説深海怪獣コダラー 登場
このコダラー。クジラがそのまま怪獣になったかのようなプリプリとした可愛らしい見た目をしていますが、グレート怪獣の中でもかなりの強豪です。
人間の兵器だけでなく、ウルトラマングレートのあらゆる攻撃も受け流す恐ろしい皮膚の持ち主で、光線技を喰らっても、受け止めて相手に跳ね返してしまうという見かけによらずかなりの超能力を持っています。
ストーリー
今回は、最終回の前後編です。
最終回が前後編だなんて、実写作品ではウルトラセブン以来です。(アニメではザ★ウルトラマンの最終回が4話構成でしたが)
しかし、この前後編、展開がものすごくハイスピードです。時間経過とか距離感とかがバグりまくってて、映像の時間の割に劇中の出来事が進みすぎている感があります。
いや、もしかするとコダラーの能力が強すぎるのか、赤い藻の繁殖スピードが異常過ぎるのか・・・。
そもそも、ウルトラマングレートという作品自体が、オーストラリアという広大な国土を舞台にしている割に地理感覚がガバガバで、どこにあるかよくわからないUMA基地から、どんな場所でも一瞬でUMAが駆け付けてたりするので、時間経過がガバいのは今更の疑問なんですが。本来、ヒーロー番組ってこういう事気にせずに観た方がいいですよね。
戦闘シーン
戦闘シーンは最終エピソードだけあって、ミニチュアの迫力が凄いです。
今回の戦いの舞台はコンテナが積み上げられた埠頭なんですが、ウルトラマンや怪獣よりも高いクレーンや陸橋が並んでおり、規模感が凄いです。
グレートは、建物の大きさをウルトラマンや怪獣よりも大きくすることで、却って巨大感を出すという手法がとられていましたが、それが実際に反映されているのは第1話のブローズ戦だけで、それ以降は、いつものウルトラマンと同じ感じのミニチュアセットでした。
そんなわけもあって、久しぶりの巨大ミニチュアなので迫力が違いますね。
戦闘も凄いですよ。
ウルトラマンの攻撃がコダラーにまるで通用しません。
グレートと怪獣の戦いって、割と最初は互角で、怪獣が本気出してきてピンチになってきたところで反撃して勝利みたいな、いつものウルトラマンシリーズみたいな段取りなんですけど、コダラーだけは違います。
割と最初からグレートが劣勢で、成す術が無さ過ぎて、鉄骨を振り回したりコンテナを投げたりして、結構ヤケクソな戦い方をしているのに、それでもコダラーは怯みません。
意を決して、第1話以来久しぶりにバーニング・プラズマを放つも、コダラーに跳ね返され、カラータイマーをやられて息絶えるという衝撃的なラストです。
グレートが消えただけで、明確に死んだとも言われていないのに、ナレーターが先走って「ウルトラマングレートは、二度と我々の前に現れないのだろうか・・・」とか言い出すのはちょっとモヤりますが、対象年齢を考えると、これくらい盛った言い方の方がわかりやすいのかもしれません。
次回はいよいよ最終回です。

