【レビュー】ウルトラマンG 第5話「悪夢からの使い」感想【ウルトラマングレートUltraman Great】

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2025年10月5日

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第5話「悪夢からの使い」

毒ガス幻影怪獣バランガス 登場

ガスの中から出てきたり、ガスに溶け込んだりしながら自由自在に表れる恐ろしい怪獣です。

幼稚園児には”幻影”という言葉が難しすぎたのと、”バランガス”という絶妙な響きの名前が覚えづらくて、中学生になってからやっと覚えられました。

機械の排熱ファンみたいな穴が開いた翼のデザインが嫌で避けてましたが、ちゃんと見てみると犬みたいで可愛い怪獣ですね。

そんなにデザインは悪くない、というより割と秀逸な方だとは思うんですが、ゴーデス第2形態の前座みたいな扱いのせいで、イマイチ印象の弱い怪獣だと思います。

今回、第5話は冒頭からいきなりバランガスが現れて早速戦闘シーンです。

バランガスは着ぐるみとパペットの2種類が作られましたが、出番はパペットの方が多く、首が本物の生き物のようにグネグネ動いてとてもかっこいいです。

2本足で歩くときや、ウルトラマングレートと戦うときは着ぐるみが使用されるのですが、プニプニした可愛い造形になっていて迫力はイマイチ。他の怪獣の造形を見るに、もうちょっとカッコよくできただろうと思わなくもないです。

ストーリー

物語は、第1話でゴーデスに殺されたはずのスタンレーがUMAに入隊するフリをして、UMA基地を壊滅しようとする、という内容です。

ジャックとスタンレーの会話も印象的でした。

ジャックがスタンレーに投げかけた「キミは命を二つ持っているんじゃないのか?」というセリフ。

初代ウルトラマン最終回でゾフィーが言っていた「私は命を二つ持ってきた」というセリフのオマージュですが、ゾフィーの持ってきた二つの命というのは、一つの命を共有して一心同体となっているウルトラマンとハヤタ隊員にそれぞれ分け与えることで分離させることに使ったものです。

対して、ジャックがスタンレーの中に見た二つの命は、スタンレーの身体の中にスタンレー自身とゴーデスの意思が共生していることを指していると考えるのが妥当なので、同じくウルトラマンとジャックの二つの意思が共生するウルトラマンとゴーデスが対の存在である事を物語る名シーンだと思います。

その後、握手をしたときのテレパシーで交わされた「借り物の時間の中で生きている気がしないか?」というジャックのセリフも面白いですね。

ジャックの身体にはウルトラマングレートが一体化していて、その結果ジャックは自分の身体が自分のものではないように感じていると思うのですが、これまでウルトラマンと一体化してきた変身者はそんな事考えもせずに使命を全うしてきたので、実に新鮮ですね。

ちなみにこのセリフ、原語版では「彼に与えられた人生か」という、スタンレーを俯瞰するようなニュアンスになっていて、日本語版ほどジャックとスタンレーが対等の描かれ方をしていないように感じました。

今回は怪獣戦以外はUMA基地内で物語が進みますが、それもあってUMA隊員とのやりとりが印象的です。

これまで、あまり絡みが無かったチャールズとジャックの会話する場面が多いです。

チャールズもロイド同様、ジャックの事は妙に煙たく感じてるみたいですが、研究室を訪ねてきたジャックに「一緒にランチ食べようぜ」と声をかけるなど、どことなく人懐っこさもあります。

科学者としてゴーデス細胞に対する理解が速いなど、ジャックとは少し通ずるものがあるようです。

ちなみに原語版だと、「(ドレッシングを)味見していけよ」という一方的なものになっていて、そこまで親密な感じではなさそうでした。

戦闘シーン ウルトラマンとバランガスの対決

戦闘シーンはイマイチ微妙なんですが、微妙と割り切れない奥ゆかしさがあります。

ガスに溶けてどこからともなく襲い掛かるバランガスに苦戦するものの、グレートはあまり攻勢に出ません。スタンレーを救えるのではないかと最後まで模索していたのかもしれません。

基本的に今回のグレートはバランガスに押され気味でした。

しかし、トドメ技のアロービームはとてもかっこいいです。どこの媒体でも「弓を射るようなポーズで発射する」と説明されているのですが、平手にした左手と、握りこぶしにした右手を合わせた状態から、右手をグググ~ッと後ろに引いた後に、パンチを放つように右手を前に出す動作は、思わず真似したくなります。ゆっくり動くところと速く動くところのメリハリが効いていて最高にカッコいいんです。

バランガス戦だけでの使用が勿体ないのと同時に、ここぞという時の決め技としての印象を残すことにもつながっていると思います。

グレートは海外設定だと、光線をいろんな形にして出しているだけで、どれも同じ技であるとされていますが、今回のアロービームは幻のように消えてしまうバランガスの心臓部だけをピンポイントで狙って一気にやっつけるための技なのでしょう。

バランガスを倒したのも束の間、ゴーデス細胞に蝕まれたジーンを抱えて次回に続いていきます。ついにゴーデスとの最終決戦です!!

第6話もみんなで観よう!!

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