第8話「姿なき復讐-昆虫の叫び-」
昆虫怪獣マジャバ登場
恐ろしい農薬を食べた事で怪獣化したイナゴです。
この怪獣も覚えずらい名前の怪獣でした。全ての母音がAなので幼稚園児には発音しずら事この上無かったです。
外見もヘンですよね。球体に近い頭部に巨大な目玉が三つ並んでいるので、昆虫というよりはロボットみたいだし、目が紫色をしているせいで妙にサイケデリックだし。
このマジャバは、つい最近ウルトラマンZでも名前だけ登場して、デストルドスの身体の一部にされていましたね。え、ウルトラマンZってもう5年前なんですか・・・?
ややこしいシリーズ構成
なんと、今回からウルトラマンGも新シリーズ。
タイトルも「新ウルトラマンG 必殺!怪獣大決戦」となり、次回予告では第8話だった今回は、新ウルトラマンGとしては第1話なので、なんかすごいヘンな気分になります。
第8話って言ってたじゃん・・・。
いろいろ調べてみると、VHSとLDで収録話数が違っていてチグハグになっていたので、2種類の媒体で足並みを揃えるための措置だったのかもしれません。
そのおかげで第7話があぶれて、最終回リリース後に1話収録のLDでリリースされるというしわ寄せを喰らっていましたが・・・。
今回は、沢山の巨大イナゴ相手に、UMAが奮闘するというお話です。
次回予告で姿が映っているものの(OPでも映ってますが)、本編映像では高速で飛行する姿しか映らないマジャバがとても怖い回です。
ビデオ合成なので映像がすごい平面的に見えてしまうんですが、ものすごい勢いでビューンと飛んでくるマジャバは恐ろしいです。
マジャバは雄と雌がいて、外見的な違いは翅があるか無いかというだけなんですが、主にマペットで登場する方(空を飛んでいる)が雄で、地上で卵を守っている方が雌です。
一応、雄も着ぐるみが作られており(雌に翅を付けただけ)、おそらく映像中にも出てきているはずなんですが、あまり鮮明に映らないので、書籍によってはパペットが雄で着ぐるみが雌みたいに紹介しているものもあります。
完成フィルムをベースで考えると、映像中に明確に雄の着ぐるみが出てきていないのなら、雄はパペットの形状しかいない、という考え方で納得もできますが・・・。
UMAの人間関係
なんか今回は、ジャックがUMAの面々と打ち解けている感じがしますね。
第3話ではジャックの事を快く思っていなかったはずのロイドがハマーのメンテナンスをサボってジャックとトランプ遊びをしている場面もあって、関係性が良好になってきたと言えます。
また、劇中でジャックがグレートと会話するときは、周囲には独り言だと言われているのですが、「彼が独り言を言うと何かが起きる」とジーンも言うように、ゴーデスとの戦いを経て、ジャックの存在が少しずつ受け入れられてきた感じがします。
ウルトラマンG対マジャバ
戦闘シーンもよいです。
グレートとマジャバの戦いは互角と言うか、結構いい感じに一進一退の攻防を繰り広げます。
もっとも、ダウン率の高いグレートの事なので、マジャバの鎌の一振りでマウントを取られてしまうのですが。
しかし、グレートも負けてはいません。次回予告で思わせぶりに謳われていた新必殺技”グレートスライサー”でマジャバの右手を斬り落とします。(右手を斬り落としただけでトドメは刺していませんが)
最後は、チャールズの発明した中和剤をかけられて怯んだところをグレートのディゾルバーで解体されて絶命しました。
今回、割とUMAは大戦果を上げていますね。
雄のマジャバはロイドのハマーが空中戦で撃墜していますし、雌の方はチャールズの発明した中和剤で弱ります。
ちょっと面白いのが、チャールズがマジャバに中和剤をかけるときのセリフです。
日本語版だと「あまりいい気分じゃないなぁ」とマジャバを倒すことに躊躇いの気持ちを見せるんですが、原語版だと「駆除業者の気分だぜ」というセリフになっています。
日本と海外では蝗害の頻度が違うからこそのセリフの差異なのですが、文化的な違いが感じられてよかったです。日本語版と原語版で真逆の意味になる翻訳もあったりするので、セリフ覚えに自信ニキは両方のバージョンを見て楽しむことをオススメします。
私はPCでツブイマを再生しながらテレビでBlu-rayを再生して交互に観ています。

