恐竜戦隊ジュウレンジャー #02「復活」感想 異空間の戦いに巨大戦!!勢いの衰えないアクション尽くしの痛快編!!

恐竜戦隊ジュウレンジャー #02「復活」感想 異空間の戦いに巨大戦!!勢いの衰えないアクション尽くしの痛快編!!

「恐竜戦隊ジュウレンジャー」の感想記事。第1話に引き続いて第2話も書いていきますが、ジュウレンジャー愛が強すぎて思ってたよりも時間がかかりそうですね。

他の特撮番組の感想も並行しながら書いているので、実質無理そうなんですが、2026年内には全話分の感想がかけたらいいな、と思っています。

第2話まではYoutubeで観られますから、この記事を読みながら一緒に楽しんでいただけると嬉しいです。

第2話「復活」

第1話から直接の続きなので、脚本と監督は、引き続きそれぞれ杉村升氏と東條昭平氏が担当しています。

本放送は1992年2月28日。同時期に放送していた東映特撮番組特捜エクシードラフトは、設定解説編にあたる第1話~第3話を終えて、単発エピソードがはじまりました。第4話「生体兵器少女」は、超能力を使うことができる少女を犯罪者から救おうとするドラフトブルースの主役回でした。

物語

遂にはじまった、ジュウレンジャーとバンドーラ一味との戦い。
バンドーラは、ジュウレンジャーをおびきよせるため、人質の小学生二人をスペースシャトルに乗せて街中に放つ。
目論見通り駆け付けたジュウレンジャーはドーラスケルトンによって異空間に連れ込まれてしまう。
ドーラスケルトンとの戦いに勝利してスペースシャトルを救うも、再びドーラタイタンが現れ苦戦を強いられる。
そんなジュウレンジャーの危機を察知して現れたのは守護獣ティラノザウルス。ティラノレンジャーはティラノザウルスと合身し、必殺技のティラノソニックで見事ドーラタイタンを倒すのだった。

ワイドショーの一幕

第1話ではバンドーラの起こしたビル移動が報道ヘリによって中継されていましたが、第2話では第1話の出来事について軍事評論家と宇宙生物学者が激論を繰り広げる様子がテレビ放送されていました。

これまでのスーパー戦隊シリーズでは、悪の組織に突然の襲撃に対するメディアのリアクションはスルーされるていたのですが、ジュウレンジャーに関してはちゃんと描かれています。

かと言って、劇中での出来事が毎回のようにテレビで発信される作風なのかというと、そういう事でもなく、第3話以降は物語上の必要性が無い限りテレビ中継等の描写は無くなります。

ファンタジー要素を多く含んだジュウレンジャーが意外にも、これまでのシリーズにはなかった現実的なやりとりを描くのは面白い試みだと言えます。

1億7千万年前、恐竜時代の戦い

ダイノ神殿の祭壇の前。ゲキのセリフによって恐竜時代の出来事が語られます。
第1話の冒頭ではなく、一つ目の戦いを終えた後、第2話で登場人物に回想させる形で前日談を描く事で、ジュウレンジャーのメンバーの目線で物語のバックボーンを把握することができ、説明的な印象を与えない効果が出ていると言えます。

ここで恐竜時代の景色が、ジャングルの中に恐竜の人形を歩かせるミニチュア特撮で描かれますが、ジュウレンジャー劇中では恐竜時代の出来事は、物語の展開上の必要が無い限りは描かれないので、貴重だと言えます。

CG技術が進化した平成後期や令和以降の戦隊だったら、恐竜時代の回想も頻繁に挿入されたかもしれませんね。

視聴者に配慮したのか、当の恐竜人類であるゲキ自身の言葉で「地球は恐竜の時代だったが、実は人間も存在していた」という説明があったり、メイの口から「私たちの祖先は、バンドーラが蘇るのを恐れ、5人の戦士を選び、長い眠りにつかせた」という言葉が発せられたりなど、セリフが現代人の目線になっており、冷静に考えると不自然な部分があります。

この一連の回想シーンは、①恐竜時代の概要→②バンドーラの登場→③守護獣の登場、という展開でテンポ良く説明されます。ここに被さるBGMの選曲も秀逸で、サントラCD1番手のM6-1で恐竜時代を彩り、バンドーラのテーマであるM4-2、主題歌のエレキギターアレンジであるM3-2とドラマチックなメドレーになっており、音楽面でも非常に印象に残る部分だと言えます。

月面のバンドーラパレス

第1話ラストで忽然と姿を消したバンドーラパレスは月面に移動しています。

これ以降、最終決戦までバンドーラパレスは月面に留まることになるのですが、バンドーラは月面の大地を指して美しいと感激し、地球を汚いと貶します。

一見すると、悪役にありがちな、美しい物を嫌う性質のようにも見えますが、バンドーラが眠りから覚めた1億7千万年後の地球は、人類の文明が発達し過ぎたせいで、自然界のあるがままの姿を維持できていないという見方もできます。

それに対して月には人類の文明による手は加えられていないので(米国のアポロ計画の時に残された国旗や足跡などはあるでしょうが)、生まれたままの姿で残り続けている月が美しく、そうでない地球を美しくないと述べるのは、あながち不自然ではないのかもと言えます。

人質の小学生二人

ジュウレンジャーは、80年代の後半から徐々にシリアス化したスーパー戦隊を、改めて子供達のものに戻そうという目的もあり、低年齢層向けのわかりやすい物語作りが意識されています。

その一つの施策として、毎回のように子供ゲストが話に絡んで来る特徴があります。

ウルトラマンにおけるホシノ君ほか、主人公と仲の良い少年(次郎くん、健一くん)であったり、仮面ライダーにおける少年仮面ライダー隊であったりと、少年ゲストを登場させることでヒーローを身近に感じさせる手法は古くから行われてきていると言えます。

第1話と第2話の子供ゲストは、悟くんと、由美子ちゃんの二人が、日本初のスペースシャトルに搭乗する少年飛行士として登場します。

劇中でも特にバックボーンが語られることなく、第1話からずっとスペースシャトルのコクピットに閉じ込められている災難続きの二人ですが、ジュウレンジャーがはじめて会話する現代人というところで実に興味深いキャラクターではあります。

二人の乗ったスペースシャトルをドーラタイタンにぶつけることで守護獣ティラノザウルスは勝利を収めることができたわけですが、ジュウレンジャーの5人が勝利を称え合うラストシーンではいつのまにかフェードアウトしていなくなっています。

そもそもドーラタイタンと戦っていた荒野が現実世界なのか、バンドーラが作り出した異空間なのかも劇中では語られていませんでしたが、ちゃんと帰ることができたんでしょうね。

巨大メカの扱い

スーパー戦隊にはヒーローたちが乗り込む巨大メカがあり、それらが合体することで誕生する巨大ロボがつきものですが、ジュウレンジャーにおけるそれら巨大戦力は、守護獣と言った、意思を持ったキャラクターとして登場します。

タイヤやキャタピラ等の部位が付いており乗り物然とした見た目をしているのは、玩具デザインが劇中設定よりも先行して行われるからかと推測できますが、配色をシンプルにすることで、いかにもな機械的・ロボット的な印象は抑えられていると感じます。

今回、第2話では恐竜時代の回想として、5体の守護獣が登場しますが、実際に戦闘に参加するのはティラノレンジャーの守護獣であるティラノザウルスのみです。

第3話以降のエピソードでは、ジュウレンジャーが呼び出す事で登場するのですが、初登場になる第2話ではジュウレンジャーの危機に突如現れるという形で現れます。

第3話以降で何食わぬ顔で呼び出しているので、第2話でもすぐに呼べばよいじゃないかと思うのですが、やはりピンチの状況を長引かせて成す術が無いという状況まで追い込んでから、満を持して登場させることで、より力強い印象を与えると共に、ジュウレンジャーのピンチに自らの意志で颯爽と現れる独立したキャラクターとしてのイメージを確立させたかった意図があったのだと考えます。

劇中設定で好意的に解釈するのであれば、そもそもジュウレンジャーが守護獣を呼び出すことができることを知らなかった、だとか、現代にも存在していることを知らなかった・・・などなど、いろいろと想像の余地があり、それを考える事もまた面白いと思います。

また、ジュウレンジャーでは、スーパー戦隊シリーズで度々懸念されていた、人間ドラマと巨大戦の乖離感を解消するため、巨大ロボの能力だけで怪人を倒すのではなく、ロボの戦いを見守っているキャラクターの協力によって怪人を倒す展開が散見されます。

今回は、守護獣ティラノザウルスとドーラタイタンが互角の戦いを繰り広げる中、地上に残った4人がスペースシャトルをドーラタイタンにぶつける作戦を提案することで、ドーラタイタンが怯むという展開になっています。

あのまま守護獣ティラノザウルスの圧倒的な力でドーラタイタンを倒すことができる展開でも何の問題は無いし簡単だったかと思うのですが、第1話から登場しているスペースシャトルをギミックとして活用し、そこに乗り込んでいる小学生二人に手伝ってもらうことで、知恵を絞るジュウレンジャーの姿と、子供たちもヒーローと一緒に悪に立ち向かうことができるという一体感を表現することができており、大変見所のある場面だったかと思います。

アクション

遊園地の戦い

ドーラスケルトンの力で遊園地にワープさせられたゲキ。
この遊園地は後楽園ゆうえんちがロケとして使用されていますが、劇中設定で実際に存在する遊園地にワープしてきたのか、ドーラスケルトンの作り出した異空間なのかはわかりません。
白くボヤけたフィルターがかかっているせいで異空間のようにも見えます。

ドーラスケルトンはここでゲキと1対1で戦おうとしますが、どうやって辿り着いたのか、後から駆け付けた4人も合流して5対1の戦いが展開されます。

ここでは、変身前の5人が使っている得意武器が破壊されてしまうというイベント消化のための戦いなのですが、ジェットコースターのレール上での戦いや飛び降り、動き続けるバイキングの前で変身、名乗りをするなど、アトラクションを活用した画作りが楽しいです。

異空間の戦い

ジュウレンジャーに変身後、ドーラスケルトンは異空間を作り出し、配下の骸骨を呼び出すことで、集団戦に持ち込みます。
ジュウレンジャーの戦闘員はゴーレム兵なのですが、第2話では前回のあらすじにしか登場していないので、初見だと骸骨が戦闘員みたいに見えてしまいますね。

ここで登場する骸骨は倒すとバラバラになるものの、ドーラスケルトンのように再び蘇ったりはしませんが、ジュウレンジャーの戦闘員がゴーレムではなく、骸骨剣士だったら・・・と思うとまた違った物語になっていたかもしれません。

ゴーレムって大体のRPGだと強い部類に入ると思うんですが、ファンタジーRPGを題材にしたジュウレンジャーで、ゴブリンやスケルトンではなくゴーレムを戦闘員にするというアイデアは、普遍的なイメージよりも、”粘土から魔法の力で沢山作る”という、魔女であるバンドーラの個性に繋がっていて大変良いと感じます。

荒野の戦い

異空間から脱出した後は、スーパー戦隊シリーズお馴染みの造成地での戦いですが、人間サイズの決戦ではなく、巨大戦が主なので、いつものロケーションという印象は薄いです。

ここでは、ジュウレンジャー初の巨大戦、守護獣ティラノザウルスとドーラタイタンの戦いが行われますが、戦隊ロボが合体前の状態で怪人と対等に渡り合う光景はとても新鮮です。

巨大戦は、真横のアングルはスタジオセットで、下から見上げるアングルの時に実景(造成地)を使う、という形でロケを切り替えながら、スムーズに進んでいきます。

巨大ロボを実景で撮ると、自然光のおかげで色合いがキレイに映るのですが、ロケがいつもの造成地だと、サイズ感が損なわれる弊害もあります。これに関しては、両者がノシノシ歩いてきて取っ組み合う最初の1カットだけを造成地にして、それ以降は全てスタジオセットで撮ることによって、自然光の発色の良さだけをイイとこ取りできていると言えます。

特撮

ティラノザウルス登場

守護獣ティラノザウルスは地割れの中から現れますが、その一連の現象が特撮で表現されています。

地割れの表現も、地面の割れたところに砂が滑り落ちるような演出になっていて、なかなかリアルで素晴らしいです。マグマの光を浴びて赤くなったところにティラノザウルスの頭部、前腕、脚が順番に浮かび上がりながら、その巨体がアオリで映し出されるカットは、これまでの戦隊メカには無い荘厳さがあって実に壮観です。

BGMも、80年代戦隊のような勇ましい曲や、スピード感のある曲とは異なり、優雅な曲で新鮮です。

必殺技、ティラノソニック

ティラノザウルスは、口から衝撃波を出して敵を攻撃するティラノソニックが必殺技です。

映像的には、ティラノザウルスの口から発射された衝撃波が地面を伝って、土煙をモクモクと出しながらドーラモンスターの所に向かっていくような構図になっているので、何がどうなってるのかよくわからないし、その口から出てくる衝撃波を直接ドーラタイタンにぶつければいいんじゃないかとか思うんですが、あまり派手にし過ぎると大獣神に合体しなくてもよさそうに見えてしまうから敢えて地味にしているんですかね。

子供心にも、なんかいまいちパッとしない技だなぁ、と思っていました。

戦隊ロボが合体していない個人メカの状態で怪人を倒すことができるのは、スーパー戦隊シリーズの歴史の中ではかなり画期的な要素ではあったんですけどね。

ドーラモンスター

ドーラスケルトン

黄色く変色したガイコツが、羽付き帽子とマントを身に着けたようなドーラモンスター。
身体をバラバラにされても、頭が生きている限り何度も蘇ることができます。
劇中では、異空間を作りだしてジュウレンジャーを閉じ込め、部下の骸骨を繰り出して追い詰めるも、頭部を異空間の地割れに放り込まれて倒されました。

ドーラタイタンに続く2体目のドーラモンスターです。ドーラモンスターは、バンドーラの部下、プリプリカンが作った粘土細工を専用の機械ネンドーラで加工する事で誕生するのですが、この製造工程が劇中ではじめて描写されます。

粘土によって作られた人形が生を受けて怪人が誕生するという設定は、子供心に見ていて楽しい要素でした。後に、この工程を真似できる玩具も発売されましたが、劇中のようにホースの中から出てくるような構造ではないので、ちょっと残念でした。

戦隊シリーズに限らず特撮ヒーローの単発怪人は、初期エピソードになるほど舞台設定の解説に尺を取られてしまうので、あまり強烈な印象を残すのは難しいんですが、ジュウレンジャーに関しては個人武器も巨大ロボも揃っていない状態で戦う相手という事もあり、それが却って個性になっている気がします。

デザインも捻りが無く、RPGにありがちな骸骨剣士という出で立ちで、悪く言えば普通過ぎるんですが、鎧ではなく帽子とマントを身に着けている事から、気品のようなものも感じて、なんだかスタイリッシュです。

ドーラタイタン

第1話のラストでスパースシャトルを手にしたまま消えてしまったドーラモンスターですが、今回も前回と同じようにドーラスケルトンの異空間に腕だけを突っ込んでくるアプローチで登場します。

前回はジュウレンジャーも成す術がありませんでしたが、今回は守護獣ティラノザウルスが助けに来たことにより、対等な戦いとなりました。

ティラノザウルスとの戦いでは、右手の剣を振るって攻撃しますが、尺の関係もあって割とスグ倒されてしまうので、最初から巨大な状態で登場するインパクトが強すぎるだけで、劇中の扱いは案外地味なキャラクターかもしれません。

喋らないドーラモンスターなので、都合のいい巨大ロボみたいな扱いになってしまっていますね。

まとめ

第2話は、舞台設定の説明と、巨大戦がメインの回です。

第1話から第2話にかけて、全編ほとんどがアクションシーンで息をつく暇もないですが、詰め込み過ぎなくらいの要素の中で、合間合間にジュウレンジャー5人や、子供ゲストとのやりとりを組み込むことで、妙に温かみのあるバランス感の、よい回だったと思います。

レッドだけがロボに乗り、他メンバーが地上から援護するという、特撮と本編が切り替わって進巨大戦もウルトラシリーズのようで面白いですね。

それまでの戦隊は、第1話でロボが登場しなくても第2話時点ではロボが完成するので、第3話から通常回がはじまっていましたが、前作ジェットマンから基本戦力が一通り揃うまでの段取りがボリュームアップしています。

ジュウレンジャーも観てわかる通り、まだまだレッド専用メカが登場したばかりで、5体合体ロボは第6話まで待たなければなりません。

少しずつ戦力が増強されていくまでの未完成の期間があるのも、ジュウレンジャーの物語の魅力だと言えます。

続く第3話は、戦隊恒例の必殺武器に合体する個人武器を手に入れるお話です。

アイテム・メカ・必殺技 使用リスト

アイテム

今回もレンジャーガンを用いたアクションが見所。
第1話同様に、特徴的な動作でレンジャーガンを変形し、4人で同時に発射するなど、少し派生した見せ方が目立ちます。
その他、ドーラスケルトンの呼び出した骸骨との戦闘で全員がレンジャーソードを使用した剣戟を行ったり、ドーラタイタンに対してレンジャーガンを発射するなど、アクションの流れの中でさり気なく使用されるところが良いです。

メカ

今回、ティラノレンジャー専用のバイクであるロードザウラー1が初登場。
オープニング映像やアイキャッチではお馴染みのマシンですが、本編で変身した状態で搭乗するのは第20話が唯一で、それ以外は変身前の移動手段としての使用が主です。
明らかなヒーローマシンなのに、変身前でしか使われないというのも面白い特徴だと言えます。

そして注目は守護獣ティラノザウルス。
五体合体ロボにおけるレッド専用メカという位置づけですが、ジュウレンジャーでは合体前のメカにも出番が用意されており、合体せずにドーラモンスターを倒す事もあるのがジュウレンジャーの注目ポイントです。

必殺技

BGM選曲