恐竜戦隊ジュウレンジャー #03「戦え絶望の大地」感想 絶望の大地を大冒険!守護獣の大活躍に大興奮!!

恐竜戦隊ジュウレンジャー #03「戦え絶望の大地」感想 絶望の大地を大冒険!守護獣の大活躍に大興奮!!

2026年4月18日

毎日特撮健康生活!!
今日は久しぶりに私の大好きな「恐竜戦隊ジュウレンジャー」について書きます。
前回、第2話の記事を書いてからしばらくぶりですが、今回は第3話についてです。

第3話「戦え絶望の大地」

脚本は杉村升氏が引き続き担当していますが、監督は小笠原猛氏が担当しています。

本放送は1992年3月6日。同時期の東映特撮番組特捜エクシードラフトは、3月1日に人工衛星に搭載された人工知能と無線少年の友情を描いた第5話「一人ぼっちの宇宙」が放送されていました。
宇宙空間のミニチュア特撮と、地上のドラマが交錯する面白い回でした。

物語

ドーラスケルトンとの戦いで武器を失ったジュウレンジャーは、ドーラモンスターに対抗できる強力な武器を欲していた。ダイノ神殿に安置されていた古文書ダイノ伝記には、絶望の大陸に伝説の武器が封印されていることが書かれており、早速絶望の大陸に向かおうとするジュウレンジャー。
しかし、絶望の大陸に一度足を踏み入れた者は、1日以内に伝説の武器を手に入れなければ石になってしまうという言い伝えがあった。

時を同じくして、バンドーラは小学生ひろしとその母親を絶望の大陸に送り込み、ジュウレンジャーに二人を助けなければ石になってしまうことを告げる。
ジュウレンジャーは、それがバンドーラの罠と知りながら、二人を助けるために絶望の大陸へ向かった。
1日以内に二人を助け、また伝説の武器も手に入れないと全員が石になってしまう。
二手に分かれて捜索するジュウレンジャーたちだったが、バンドーラはドーラミノタウロスを送り込んできた・・・。

RPG的お使いエピソード

今回は、スーパー戦隊の定番でもある、個人武器の登場回です。
前編なので、まだ個人武器は登場しませんが、OP映像には登場しているので、どんな武器が登場するのかは一目瞭然でしょう。

個人武器は、大体の戦隊では第1話時点から各自が持っているケースがほとんどでしたが、ジュウレンジャーに関しては、それを手に入れるための物語を前後編で描くというところが特徴的です。
ジュウレンジャーにはデザイン上のモチーフである恐竜以外に、当時流行していたRPG要素も含まれており、それが、ダンジョンにアイテムを取りに行くRPGによくある、お使いエピソードとして、取り入れられたというわけです。

しかし、ただ取りに行くのをバンドーラが妨害するというシンプルな構成ではなく、1日で武器を手に入れないと石になってしまうというタイムリミットと、バンドーラによって送り込まれた二人を助けなければいけないという二重の枷を用意することで、非常に盛り上がる内容になっています。

バンドーラの罠に落ちた、ひろし少年とその母親

ジュウレンジャーには、ゲストの子役が毎回登場することが特徴ですが、第1、2話の少年宇宙飛行士に引き続き、第3話ではひろし君が登場します。
ひろし君は、母親にテストの点数が低かった事を理由に遊びに行く事を禁止され「ママなんか、いなくなっちゃえばいいのに」と呟いた言葉をバンドーラにつけこまれ、母親ともども絶望の大陸に送り込まれる事になってしまいます。
第1,2話の少年宇宙飛行士に比べると非常に一般的な小学生というキャラ設定です。

ジュウレンジャーは子役ゲストの使い方が上手いというか、取ってつけたような使われ方をしないところが良いところです。
バンドーラは、地球制服という大きな野望を抱きながらも、子供が大嫌いという設定があるので、子供を狙ったり、子供が絡んでくるような作戦を計画し、それをダシにしてジュウレンジャーに挑戦を仕掛けてくるという展開を見せます。
特に今回は、ジュウレンジャーが伝説の武器を取りに行こうとしているのを察知して、先回りして絶望の大陸に二人を送り込むという巧妙な手口です。
わざわざそんな事をしなくても、武器の無いジュウレンジャーのところにドーラモンスターを送り込んでしまえば、そのまま勝てそうな気もするんですが、バンドーラの性格上、大嫌いな子供を不幸にしたうえで、なおかつジュウレンジャー達が石になるところを見たい、という願望もあった事が容易に想像できます。
ある種愉快犯的ではあるんですが、そこに違和感を憶えないのは、バンドーラ一味が大規模な組織ではい、個人の集団であるからこそでしょう。

二手に分かれて捜索するジュウレンジャー

ジュウレンジャーは、1日以内に伝説の武器を手に入れ、ひろし君とその母親を救出しなければいけないので、二手に分かれて絶望の大陸を探索します。

伝説の武器探しは、ゲキ、ゴウシ、ダンの男性チーム。
ひろし君と母親捜しは、ボーイ、メイの年少チームです。

男性チームは荒野の幻に惑わされながら神殿を探し、年少チームは森の中でひろし君を捜します。
第1話、第2話では物語展開優先で個人のキャラ描写が少し薄かったですが、この辺りから個性が強く描かれるようになります。

ゲキはリーダーとして、メンバーを鼓舞し、ゴウシはサブリーダーとしてゲキをサポート、ダンは直情的な熱血漢ですぐに不平不満を言ったり、水辺を見つけて勝手に走り出したりとやりたい放題ですが、その行動が結果的に道を切り開くなど、短所が一番強く描かれている反面、それが長所に繋がるというオイシイ役どころになっています。

対するボーイとメイは二人とも真面目なタイプなので、まだキャラが弱く感じるのですが、その点は性別で差別化されていると言えます。

絶望の大陸の犠牲者たち

前述の通り、絶望の大陸は、1日で伝説の武器を手に入れないと石になってしまうのですが、それは、石になってしまった人々という形で映像でも表現されています。
中世の騎士のような者もいれば、日本の鎧武者のような者もあり、明らかにRPGの魔法使いのような者もあり、と多彩な顔ぶれです。
発泡スチロールの切り出しみたいで、造形はそこまで精密では無いんですが、それがまた、長年の時の中で風化して削り取られたようにも見え、絶望感を引き立てます。

なんで日本の鎧武者が石になっているのかよくわかりませんが、ジュウレンジャーの過ごしていた恐竜時が中世ヨーロッパ風の世界観だったことを考えると、同様に恐竜時代にも日本のような和風の文明が存在していたのかもしれませんし、それとも、恐竜時代の伝説で語られた絶望の大陸の言い伝えが巡り巡って、戦国時代にも伝わっていたのかもしれない・・・と考えてみるといろいろと面白いですね。

いずれにしても、どうやって絶望の大陸にやってこれたのか?という疑問は残りますが。

アクション

ゲキ、ゴウシ、ダン対ドーラミノタウロス

ダンが無限ループの幻を突破した先で登場するのがドーラミノタウロスです。
地中から腕や角を出して攻撃してから本体を現すという段階的な登場で非常に強そうです。

第1話と第2話で使っていた個人武器が無くなっているため、ジュウレンジャーは体当たりの格闘戦で挑むしか手が無いのですが、ゴウシがマンモスの如き怪力で地中から迫るドーラミノタウロスの角を受け止めるなど、普段では見られない戦闘シーンです。

ドーラミノタウロスが地上に姿を現した後も、変身前の状態ではパンチはリーチが届かず交わされてしまい、命中しても盾に阻まれてしまうなど、劣勢を強いられます。

変身するとレンジャーガンを使うことができますが、これも盾で跳ね返されてしまいます。
基本装備にそこまでの性能を期待してはいけないかもしれないですが、ゴーレム兵くらいしか倒せていないレンジャーガンの今後の活躍に期待したいです。

ボーイ、メイ対グリフォーザー、ゴーレム兵軍団

ひろし君を捜すボーイとメイの元には、グリフォーザーと大量のゴーレム兵が襲い掛かります。
こちらも個人武器が無い状態なので、ダイノバックラーをナックルガードにして応戦しますが、流石に敵わないのでタイガーレンジャーとプテラレンジャーに変身。

こちらはゴーレム兵を次々に倒すなど優勢でしたが、砂地獄に吸い込まれるひろし君の救出で途端に劣勢に。ひろし君の救出には成功しますが、ゴーレム兵に取り囲まれ苦戦を強いられます。

特撮

守護獣登場!!

今回は、ティラノザウルス以外の4大守護獣の登場シーンが新たに描かれます。
氷の中から現れるジュウマンモス、砂漠の果てからやってくるトリケラトプス。
密林を駆け抜けて飛び出すサーベルタイガーに、火山の火口から登場するプテラノドン。
これまでは共通の基地から発進していた戦隊メカと異なり、各々が眠る独自の場所からやってくるというのが、守護獣をただの乗り物にしないための創意工夫だと言えます。

また、各メカの武器における個性が強くなっているのも特徴です。
これまでの戦隊メカにも個別に武器が搭載されており、操縦者の操作で巨大怪人や戦闘機を攻撃することもありましたが、絵面的にはビームが出たりミサイルが飛んでいくというもので、あまり際立った個性はありませんでした。
それが、ジュウレンジャーの守護獣では、ジュウマンモスは敵を凍らせ、トリケラトプスは角で怪人を拘束、サーベルタイガーは飛び掛かって牙で攻撃と言った具合に、人間サイズの戦いで行われるようなコンビネーションを披露しています。

ミニチュア特撮は製作に時間がかかる都合、第3話のような巨大戦が毎回のように行われるわけではありませんが、要所要所でバンク映像を駆使しながら、合体前の状態での活躍が過去のシリーズよりも多目に描かれるのは、この時期ではジュウレンジャー特有の作風だと言えます。

守護獣対ドーラミノタウロス

プテラノドンはタイガーレンジャーとプテラレンジャーの援護に向かっているので、ドーラミノタウロスと直接戦闘するののは、ティラノザウルス、ジュウマンモス、トリケラトプス、サーベルタイガーの4体です。

着ぐるみのミノタウロスに対して、ミニチュア特撮で描かれた各守護獣の攻撃シーンの映像を挿入することで、合体前のメカが巨大怪人と戦っている光景をここまで細かく表現したのは、過去に例が無かったわけではありませんが、そうそう無いことです。

映像の豪華さに圧倒されますが、守護獣の攻撃はどれもほとんど効いておらず、初登場なのに扱いがイマイチです。第2話で初勝利を収めたティラノザウルスもドーラミノタウロス相手には劣勢を強いられています。もう少し活躍してくれてもよさそうですが、特に守護獣に弱いイメージも付かないので、よくできていると思います。

ドーラモンスター

ドーラミノタウロス

ファンタジーRPGのミノタウロスがそのまま出てきたようなデザインのドーラモンスターです。
棍棒と盾まで装備して、とても強そうです。
ドーラタイタンやドーラスケルトンのような派手な装飾やおしゃれな衣服も無いので見た目は地味ですが、だからこそ小細工無しの強さを秘めていることを物語っていると言えます。

地中に潜伏して腕や角だけを地表に出して襲い掛かったり、口から火炎を吐き出すなど、多彩な能力を持っていますし、巨大化した後は4体の守護獣相手に善戦するタフさも身に着けています。

守護獣が大獣神に合体することができていたら敵ではなかったかもしれませんが、圧倒的にジュウレンジャーに有利な状況で最後まで優勢な状態を保ったままだったのは、かなりの強豪怪人と言っても良いのではないでしょうか?

まとめ

第1話と第2話で誕生編を描いた後、今度は武器を取りに行く、という基本設定を整えていく段階のお話です。伝説の武器は手に入りませんが、ティラノレンジャー以外の4人の守護獣が初登場するなどイベント性は高い回です。
絶望の大陸という、ファンタジー要素満載の舞台での冒険と戦いというのも面白いです。
終始劣勢を強いられるジュウレンジャーですが、不思議と弱いイメージは無く、むしろ手に汗握って応援したくなるような展開になっており、その辺のバランス感は流石です。

ラストに表示される「つづく」の文字が黒くなっているのも、爆炎の白い煙に被って見えづらいのを防ぐための策だとは理解できるものの、なかなか事態の不穏さを物語っており良いです。

次回は遂に伝説の武器と、合体バズーカであるハウリングキャノンの初登場回です。

アイテム・メカ・必殺技 使用リスト

アイテム

メカ

必殺技

今回は、各守護獣がそれぞれの武器を使用するのが特徴です。

BGM選曲

今回の聴きどころはゴーレム兵の襲撃シーンで流れるM4-3T3です。
これはサントラのライナーでは「グリフォーザーのテーマ」とされており、今後もグリフォーザーの登場する場面で度々流れる曲です。

守護獣の登場シーンで流れるM2-4AやM2-4Bは、後々のエピソードで守護獣の登場シーン自体が端折られると必然的に流れなくなるので、全体を通して見ると印象に残りにくい初期エピソードだけで聴ける曲と言えます。