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今日は、アメリカの戦隊シリーズ第1作「パワーレンジャー第1シーズン」の第2話についてお話します。
「パワーレンジャー」がどんな番組なのか、というお話は第1話の記事に詳しく書いてあるので、気になる人は読んでみてください。
目次
第1シーズン 第2話「ファイトがあれば」

アメリカでの原題は「High Five」。
英語に詳しく無いとなんのことやらわかりませんが、ハイタッチを意味するジェスチャーのようです。
ネットで検索すると、すぐわかるので便利ですね。
劇中にはハイタッチをする場面はありませんが、何が言いたいのかニュアンスは伝わると思います。
アメリカでの初回放送は第1話の放送から2日後の1993年8月30日。
週イチ放送の日本と違って、アメリカは放送間隔が不規則なんですね。
細かい放送日程はWikipediaで確認できますが、連日放送したかと思ったら2週間くらいお休みして放送再開みたいな感じになっています。
物語
パワーレンジャーの5人は、ユースセンターのスポーツジムでロープ昇りに励んでいたが、
ジェイソン(レッド)が易々とロープを昇るのを見て、高所恐怖症のトリニー(イエロー)は強く心配。
その頃リタは、パワーレンジャーの5人をタイムワープに閉じ込めて、その隙に地球を侵略する作戦を実行、次元制御装置と怪物ボーンズを送り込んだ。
偵察に向かったレンジャー達だったが、ゴーレムとの戦いの中でビリーが高台に追い込まれてしまった。
高所恐怖症のトリニーは勇気を出してゴーレムを撃退。
パワーレンジャーは次々に襲い来る怪物ボーンズや巨人を撃退し、リタの作戦を阻止。
トリニーは「いざというときにはなんでもできる」という気持ちを胸に秘めるのだった。
いきなり通常回
パワーレンジャーの原作にあたる「恐竜戦隊ジュウレンジャー」は、一通りの武器やロボが揃うまでに6話を要しましたが、パワーレンジャーは第1話の時点でほとんどのアイテムが揃っているので、第2話から通常回がはじまります。(ジュウレンジャーの伝説の武器にあたるパワーウェポンは第3話登場)
しかし、通常回とは言っても、コマンドセンターへワープするための通信機兼テレポート装置である、リストコミュニケーターをビリー(ブルー)が開発し、5人がコマンドセンターへ自由に移動できるように設定が整えられているのもポイントです。
今回の主役はイエローレンジャー トリニー・クワン
今回の主役はイエローレンジャーのトリニー。
高所恐怖症の彼女が、崖上でゴーレムに追い詰められたビリー(ブルーレンジャー)を助けるため、勇気を振り絞り崖を昇ってゴーレムを蹴散らす、というのがハイライトです。
アジア系かつ女性であるトリニーが、白人男性のビリーを助ける・・・という構図は、現代で言うところのポリコレ的配慮なのかもしれませんが、アメリカのアジア系女児たちに勇気を与えたのではないでしょうか?
もちろん、この構図はパワーレンジャー第2話が流用元映像であるジュウレンジャー第2話で、トリケラレンジャー(青)とタイガーレンジャー(黄)の連携プレーでドーラスケルトンを倒す一連の流れを成立させるために必然的に生まれたものであり、製作側が特に意図したものではないのかもしれません。
しかし、この1件を踏まえてなのか、ジュウレンジャー劇中におけるダン(青)とボーイ(黄)がコンビで行動する頻度の問題なのか、ビリー(ブルー)とトリニー(イエロー)には、ある種特別な関係性が用意されています。
それが、博識で難解な言葉を使いがちなビリー(ブルー)の発言を、他のメンバーが理解できるようにトリニー(イエロー)が嚙み砕いて説明する、というものです。
これは、視聴者の子供達へわかりやすくするための配慮であると同時に、勤勉で博識とされるアジア人のステレオタイプにうまい具合に当てはめることができたという面白い結果論と言えます。
次元制御装置
今回、リタは次元制御装置という機械を用意するが、これは一体何なのかと言うと、ジュウレンジャー第1話と第2話に登場した、縮小されたスペースシャトルです。
ジュウレンジャー劇中では、惑星ネメシスに着陸したスペースシャトルがバンドーラに捕まって小さくされてしまった経緯があるので、特に気になりませんが、パワーレンジャーでは第1話冒頭にスペースシャトルこそ出てくるものの、それを縮小したなんて説明はありません。
わざわざ次元制御装置という名前まで出してあるあたり、第1話のスペースシャトルとは別物だと思われますが、これ、アメリカの子供たちはどう思ったんでしょう?
アメリカで知名度の無い乗り物ならまだしも、スペースシャトルってアメリカで作られたものなので、アメリカの子供達もご存じのはず。別媒体で説明があったんでしょうか?
ジュウレンジャーの映像を流用している都合、ジュウレンジャー同様に小さなスペースシャトルが街の中を飛び回る場面もありますが、見事に日本の景色です。
私がはじめてパワーレンジャーを観たのは小学生の時で、その時はあまり気にならなかったんですが、歳を重ねていろいろと知識が増えて、アメリカの街並みがどんなものなのかわかってくればくるほど、第2話のあの場面の不自然さが気になってしまいますね。
ちなみに、ジュウレンジャー第2話で異次元空間を作り出したのはドーラスケルトンですが、パワーレンジャー第2話でタイムワープ(異次元)を作り出したのは次元制御装置なので、スペースシャトルの先端がパカッと開いてエネルギーが発せられる場面が新規映像で追加されています。
そこは新撮なんだ・・・と不思議に思ったんですが、異次元空間の中にスペースシャトルが置かれている都合、整合性を取るためにそうせざるをえなかったのかもしれませんが、パワーレンジャーの雰囲気だったら、異次元空間の中に無造作にスペースシャトルが置かれていても誰も気にしない気がします。
リタモンスター ボーンズ
フィニスターが作りだしたリタモンスター第1号です。
言わずもがな、ジュウレンジャー第2話に登場するドーラスケルトンの事ですが、粘土細工を機械に入れて加工すると命が宿る、というプロセスはジュウレンジャーそのままです。
リタも思わず「醜くて恐ろしくて、イメージピッタリじゃ!」と太鼓判を押すほどのデキのようです。
ゾードンの説明では「目から強力な電光を放ち、長距離ジャンプや姿を消すのが得意技」とのことです。
最初に説明があると、ポケモン図鑑みたいですね。まだこの頃にはポケモン自体無いですけど。
巨人
ジュウレンジャー第1,2話に登場したドーラタイタンです。
ボーンズが倒されたために、次の手としてリタが送り込みました。
リタのセリフが「従順な月の地よ、地球に巨人を送るのじゃ」とあるので、リタモンスターでは無いのかもしれません。
でも、なにかおかしいんですよ。
今回のリタの目的って、パワーレンジャーをタイムワープに閉じ込める事なので、ボーンズが倒されても、あのまま放っておけば、パワーレンジャーは出てこれないわけですし、バブーとスクワットが用意した爆弾で次元制御装置を爆破してしまえば、解析されて動かされることもなかったはずです。
巨人を送り込んでタイムワープに出入口を開けてしまったせいで、次元制御装置が爆発した勢いでパワーレンジャーが脱出できてしまっているんです。
パワーレンジャーが全滅するところを見たいがために焦ってしまったのが敗因ですね。
ジュウレンジャー第2話同様に、ティラノサウルスダイノゾードと1体1で戦いますが、ジュウレンジャーではシャトルミサイルを使ってひるませないと倒せなかったのに対して、パワーレンジャーではスペースシャトルのくだりが丸々オミットされているので、ティラノサウルスダイノゾード単体で勝てています。
ちょっと弱体化していますね。
パワーレンジャーの評判
第1話のラストシーンはコマンドセンターでしたが、今回はユースセンターです。
ユースセンターのカウンターに立っているアーニーの口からパワーレンジャーの活躍が語られるかたちで、パワーレンジャーが世の中に与えている影響が垣間見えます。
ちょっと不自然ですが、パワーレンジャーは、ヒーローの活躍シーンをジュウレンジャーの流用映像で賄っているため、初期エピソードにはパワーレンジャーと一般人が絡む場面がありません。
後々のエピソードになると、変身後の状態で一般人と接する場面も増えてくるのですが、初期エピソードに関してはユースセンターの噂話が唯一の接点というわけです。
今回の評判は「スーパーヒーロー5人組が、怪物から遊園地を守った」という噂話ですが、ちょっとここヘンですよね。確かにボーンズは遊園地で暴れてましたが、パワーレンジャーが到着したらすぐタイムワープに送り込まれて遊園地では戦っていないのです。
流用映像を使っているからこその不自然さですが。
「怪物から街を守った」という言い回しにしておけばそれで済んだのに、と思います。
また、ラストで、怪物マスクを身に着けたザック(ブラック)に驚いたトリニー(イエロー)が、思わずロープを昇り切ってしまい、「高所恐怖症が治ってよかったね」とからかわれるラストもホッコリしていてよい感じでした。
アクション
変身前アクション
リタが送り込んだゴーレムと次元制御装置をゾードンが調査している間、パワーレンジャーの5人は偵察の為にゴーレムが徘徊するエリアに送り込まれます。
サボテンが生えている独特なロケーションや、高台を利用した高低差を活かした構図、人間チェーンでゴーレムを蹴散らす場面など、面白い映像が楽しめますが、話の展開を優先しすぎてイマイチもたもたしている感じがします。
人間チェーンのくだりなんかは、見てる分には面白いですが、そんな事してる暇があったら、殴って倒した方が速いだろうと思ってしまいます。多分、人間チェーンを作る過程を丁寧に見せてるからそう感じるんだと思います。日本の特撮ヒーローだったら、テンポ良くカット割りして1秒足らずで人間チェーンを作ってしまうはずなので、案外カッコよく見えるかもしれません。
変身後アクション
パワーレンジャーとボーンズの戦いです。
開幕した途端、ボーンズの能力でパワーレンジャーはタイムワープに送り込まれてしまいます。
細かい追加点ですが、パワーレンジャーがタイムワープに送り込まれる間だけ、異次元空間っぽいエフェクトが追加されており、ちょっと豪華です。
今回の戦闘でブレードブラスター(レンジャーガン)を初使用。
ジュウレンジャーでは第1話から使用している武器ですが、パワーレンジャー第1話ではいい具合にレンジャーガンを使う場面をカットしているので、第2話が初登場になります。
展開はジュウレンジャー第2話と同じですが、トリケラレンジャーとタイガーレンジャーの何気ない連携プレーが、パワーレンジャー第2話ではビリー(ブルー)とトリニー(イエロー)に関係性を作っておくことで、ジュウレンジャーとはまた違った見え方になるのが面白いところです。
巨大戦
ティラノサウルスダイノゾードと巨人の戦いです。
ジュウレンジャー第2話の映像をそのまま流用していますが、シャトルミサイルのくだりが無いので、他のメンバーは眺めて応援しているだけになっています。
映像をツギハギしてメガゾードに合体して倒した事にもできたはずなんですが、ジュウレンジャーで試みられていた特撮と物語の乖離感を解消するための施策が、パワーレンジャーではあまり活かされていないですね。
まとめ
第1話が良くも悪くも80年代戦隊の第1話に則っていたのに対して、第2話ではじめてパワーレンジャーらしい回になったと言えます。
基本的に流用元の映像で活躍しているキャラクターの変身前にスポットを当てる形で作られているので、主役は同じだけど物語展開はまるで違う、というケースがほとんど。
ジュウレンジャー第2話は特に誰の主役回というわけでもないのですが、ボーンズにトドメを刺したメンバーを主役とすることで、イエローとブルーをメインにした回に仕上がったと言うのが面白いところです。
初期のパワーレンジャーは、原作とは全く違うし、原作リスペクトも無さそうで、少し面喰うかもしれませんが、アメリカで戦隊ヒーローが生まれる瞬間の番組だと理解して観ると、楽しみ方が変わってきます。
是非この機会に、TTFCに加入してパワーレンジャーに触れてみてください。
武器・メカ 使用リスト
| 名称 | 登場・使用エピソード | 登場回数 | トドメ | 敵撃破数 |
|---|---|---|---|---|
| ブレードブラスター(短剣) | 2 | 1 | 0 | 0 |
| ブレードブラスター(銃) | 2 | 1 | 0 | 0 |
メカ(合体シーンのみの登場はカウントしない)
| 名称 | 登場・使用エピソード | 登場回数 | トドメ | 敵撃破数 |
|---|---|---|---|---|
| ティラノサウルスダイナゾード | 1,2 | 2 | 0 | 0 |
| 衝撃波(ティラノソニック) | 2 | 1 | 1 | 1 |
| マンモスダイナゾード | 1 | 1 | 0 | 0 |
| トリケラトプスダイノゾード | 1 | 1 | 0 | 0 |
| セイバートュースタイガーダイナゾード | 1 | 1 | 0 | 0 |
| プテロダクティルスダイノゾード | 1 | 1 | 0 | 0 |
| メガゾード・タンクモード | 1 | 1 | 0 | 0 |
| キャノン砲(獣戦車キャノン) | 1 | 1 | 0 | 0 |
| ビーム(獣戦車ストーム) | 1 | 1 | 0 | 0 |
| メガゾード・バトルモード | 1 | 1 | 0 | 0 |
| パワーソード | 1 | 1 | 0 | 0 |

