「昔はよかった」なんて言いますけど、私は現代の方が良いと思ってます。
それこそ特撮に関しては。
何故かと言うと、ひと昔前まで特撮作品って本当に観る手段が無さ過ぎて、レンタルビデオ店をハシゴしまくったりCS放送に噛り付いてないと、とてもじゃないけど網羅できなかったんです。
DVDでこそ発売されていても、そう頻繁に購入できるものでもないですからね。
これでもまだお金さえ出せば観れただけマシだったんですが、再放送も映像メディアも無かった時代の先人の皆様には頭が上がりません。
サブスクやってますか?
今は動画配信の時代です。
地上波のテレビを放送時間まで待機したり、リアタイできないからレコーダーに録画して・・・なんてやらなくても、配信サービスに登録すればいつでも観ることができますからね。
いや、本当、私は嬉しいですよ。
CSではなかなか放送しないし、どこのレンタルビデオ店にも置いてないし、かと言ってDVDを買おうと思えば高いし、買ったからと言ってずっと手元に置いておきたくなるような作品である保障も無いし。
そんなこんなで今まで観ることができなかったあんな作品やこんな作品がPCやスマホがあればいつでも観られるんですから、いい時代になったものです。
今回は、特撮オタクの私が利用している動画配信サービスについて書きたいと思います。
東映特撮ファンクラブ(TTFC)
仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズなど、長らく愛されるシリーズモノを作り続けてきた東映のサブスクです。
私は2019年の騎士龍戦隊リュウソウジャー放送前のスーパー戦隊最強バトルを見逃した悔しさから慌てて入会したのですが、居心地が良すぎてかれこれ6年くらい継続しています。

これはいいですよ。
多分、特撮界の動画配信サービスではバツグンのコスパだと思います。
月額960円で、(東映版スパイダーマン以外の)東映特撮ヒーローが実質ほとんど観られるんですから。
現代で知名度のある東映特撮ヒーローと言えば、仮面ライダーシリーズやスーパー戦隊シリーズ、メタルヒーローシリーズで、これらは他のサブスクでも配信されているんですが、これらに属さない石ノ森ヒーローや、モノクロ時代の特撮映画もあって、果ては海外展開のパワーレンジャーシリーズも日本語吹き替え版が存在するシリーズだけ観ることができるという、至れり尽くせりなサービスなんです。
レンタル店に置いてなかったアクマイザー3や、レンタル店に置いてあったけど全部観る前にお店が潰れて最後まで観ることができなかった宇宙鉄人キョーダインも観ることができるので感無量です。
本編から外れると、ライブステージのアクションショーやスピンオフ、キャスト陣のトーク動画にオーディオコメンタリーまであって、流石にそこまで手が回りませんし、実際観てないんですが、東映特撮ヒーローが好きなら好きな分だけ無限に楽しめるサービスなんです。
繰り返しになりますが、月額960円です。
年で換算すれば11,520円なんですが、映像ソフトでブルーレイボックスを購入するよりも安いですね。
この先、毎年のように仮面ライダーと戦隊ヒーローが増え続けても一律960円ですからね。
長く見れば見るほどお得ではないでしょうか。
これが安いか高いかは、当然、人によりますが、特撮ヒーローが好きすぎて無限に観ていられる私のような廃人には天国のようなサービスです。
ちなみに、東映版スパイダーマン以外の東映特撮ヒーローがさも全部観られるかのような口ぶりで書いてますが、人造人間ハカイダーの劇場公開版は何故か観ることができません。
東映まんが祭りで上映されたTVシリーズのブローアップ版は軒並み揃っているのだから、似たようなコンセプトの東映スーパーヒーローフェアも網羅していて欲しいものです。
ツブラヤイマジネーション(ツブイマ)
ウルトラマンで有名な円谷プロの動画配信サービスです。
2022年にシン・ウルトラマンが公開されたときに、急に過去作を観返せる手段が欲しくなって気づいたら入会してました。TTFCと同じく居心地が良すぎて、もう少ししたら3年継続になります。
まだ3年しか経ってないのも驚きですが。

ウルトラシリーズだけが全部観られるスタンダードプランは月額550円(税込)、ウルトラシリーズ以外の円谷作品も観られるプレミアムプランなら年額21,780円(税込)という具合に、ライト層とコア層で差別化がされています。
ちなみに、快獣ブースカとSSSS.GRIDMANはウルトラシリーズじゃないですけどスタンダードプランでも観ることができます。だったらついでに電光超人グリッドマンも観れるようにしといて欲しいですが。
私は勿論廃人オタクなのでプレミアムプランに行きたいところですが、年額とはいえ2万円も出したら出したで却って持て余してお金をドブに捨てることになりそうな気がするので、おとなしく550円のスタンダードプランに甘んじています。
だからと言ってスタンダードプランはイマイチなのかと言うと全然そんな事は無くて、そもそもウルトラシリーズ自体が物語も特撮もハイクオリティな作品群なので、これらが550円で観られると考えたらこれはこれで破格の安さです。
何が良いかというと「ウルトラマンティガ」が唯一視聴できるサブスクというところでアドバンテージが強すぎますね。
久しぶりにTVシリーズで放送したウルトラマンであり、未だに名作と言われるティガは、主人公にジャニーズ俳優を起用してしまった都合、ネット配信がされないという不憫な目にあっていました。
それがツブイマに550円払うだけで見放題なので、太っ腹というヤツですね。
ティガ以外のウルトラシリーズも面白いのでなんとなくありがたみが薄らいでますが、とてもありがたい事です。
ちなみに、ウルトラシリーズが全部観られると、さも本当に全部観られるかのように書いてしまいましたが、何故かウルトラマンパワードだけは観ることができません。
いやぁ、残念です。
U-NEXT
私は特撮の事しか考えていないので一般的な動画配信サービスの序列がわからないんですが、U-NEXTは結構かゆい所に手が届くので特撮オタク的にはお得じゃないかと思います。

入ろうと思って入ったんじゃなくて、独り暮らしを始めたときにネット回線を契約したらついでに付いてきたのをそのまま使っているだけなんですが、U-NEXTは怪獣映画が沢山見られるんですよ。
ゴジラシリーズとガメラシリーズは一通り揃っている他、東宝特撮はあったりなかったりするものの大体の作品は観ることができます。
怪獣ブームの時に松竹が便乗して作った宇宙大怪獣ギララもありますね。
日活の大巨獣ガッパが無いのが惜しいです。
話題にあがらずあまりパッとしない映画もいろいろあってマニアックなレンタルビデオ店みたいな趣があります。
特撮に特化したサブスクではありませんが、「え?そんなのまであるの?」と言いたくなるような映画まで観られるので、本当にかゆいところに手が届きます。
私もこの記事を書きながら配信作品を眺めていたんですが、想像以上にいろんな映画が観られてちょっと驚いています。
でも、人間の欲望って限りがないですからね。
「緯度0大作戦」はあるのに、「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣」が無いじゃないか!とか、「妖星ゴラス」はあるのに「怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス」が無いじゃないか!!とか、いろいろケチをつけたくなってしまいます。
ちなみに、月額2,189円です。
年間にすると26,268円なので、ツブラヤイマジネーションのプレミアムプランより高いんですが、そもそも観られる作品数がツブイマやTTFCよりも段違いですからね。
仮面ライダーとスーパー戦隊を熱心にリアタイしている方ならついでに観ているプリキュアシリーズも全作観れますし、電子書籍も充実しています。
東映と円谷以外の特撮を見るために使うサブスクという扱いですね。
家族のスマホにアカウント連携させて、アニメ観てるので、家族が元を取ってくれてると思います。
あ、すごい元も子もない事いうと、仮面ライダーとスーパー戦隊のTVシリーズと劇場版くらいなら、U-NEXTでほとんど観られるので、東映特撮は好きだけどスピンオフまで興味無い人はU-NEXTで十分かもしれません。
さいごに
いかがだったでしょうか?
サブスクで特撮作品を観まくるのも結構大変だということがわかっていただけたと思います。
贅沢を言えば、ピープロや宣行社の作品も網羅されたサブスクもあればよいんですが、流石に特撮のために4社目のサブスクを契約するなんて身を滅ぼすので、自分が億万長者になるかU-NEXTが月額2,189円分の頑張りを見せてくれることに期待するしかありません。
勢いでいいことばかり書いちゃったんですが、UIが使いづらいとか、作品が探しずらい(初代仮面ライダーが見たくて「仮面ライダー」と検索すると仮面ライダー全シリーズ出てきて初代が見つからない)とかそういうイヤな部分もあるにはあります。
ですが、特撮が観られるという利点で元が取れているので、わざわざ書くまでも無いかな、と思って割愛しました。
この歳になると、昔みたいに変身ベルトを買ったりフィギュアを集めたりみたいなことをしなくなるので、東映や円谷に一円もお金を落とさない無課金ユーザーになってしまっていたのですが、サブスクがあるとソフビ人形1体分くらいの金額を製作者に落とせるので、気分が良いです。
さぁ、皆さんもサブスクで優雅な特撮ライフを送りましょう!!