いろんな事に興味を持つ事はとても良い事だと思います。
が、その好奇心に踊らされて、いろんな事に手を出していては身を滅ぼすでしょう。
そんな訳もあって、7月は初心に帰って大好きな特撮に関係した本を中心に読むことにしました。
目次
はじめに
7月の読書メーター読んだ本の数:8(前月比-1)
読んだページ数:1745(前月比-127)
ナイス数:5(-6)
5月、6月に比べるとまずまずかなぁと思ったんですが、5月に11冊も読んだのって、「開運レッスン 」とか「どらえもん 0巻」みたいな比較的すぐに読み終われるような本ばかり読んでいたからじゃないかと思うんですよね。
この2冊を引いたら9冊になるので、そう大した量でもなかったのかもしれないです。
①「ウルトラマンA」の葛藤 著:白石雅彦
「ウルトラマンA」の葛藤の感想ウルトラシリーズ第5作、「ウルトラマンA」の製作状況を振り返るドキュメンタリー。3種の企画案にはじまり、各エピソードの概要等を解説。男女合体変身やヤプール人などの作劇上の扱いづらさが物語の足を引っ張っている感が指摘されており辛辣だが、ライター陣、監督陣の作風など詳細に分析されており、好意的に評価していると思う。ウルトラマンAについてここまで詳細に書かれた本はあまり無いので、真剣によみふけってしまった。全話視聴済かつ、ある程度のスタッフ編成や同時期の特撮番組に対する知識が無いと楽しめないが、非常に良かった。
読了日:07月03日 著者:白石 雅彦
特撮ファンに高評価を受けている白石雅彦氏のドキュメンタリーです。
今回はウルトラシリーズ第5作「ウルトラマンA」の企画から放送終了までの出来事が時系列でまとめられています。
ウルトラマンAって確実なファンはいるし、キャラは立ってるはずなのに妙に地味な印象があります。
一説によると、ウルトラマンAが50周年とか55周年みたいなアニバーサリーを迎えるたびに、Aの5年前に放送されていたウルトラセブンのアニバーサリーとかち合うから、どうしてもそっちが注目されがち、というのがあります。
セブンが相手では仕方ないですね。
そんなわけもあって、今まで不遇だったウルトラマンAの本だったので、とても読み応えがありました。
第1話で、ベロクロンが原爆ドームを襲撃することで、異次元人ヤプールが原子爆弾と同じような恐怖を人類に植え付けようとしているのではないかと竜隊長が考察する場面についての解説や、第23話での真船監督の鬼気迫る演出など、探せばいろんな書籍に書かれているんでしょうけど、そういうのが一つの本にまとまっているのは本当に良い事だと思います。
その他にも、普段話題に上がらないようなエピソードについての解説も読めるのが嬉しい所です。
こういった個別エピソード解説が読めるのって、DVDみたいな映像ソフトのブックレットくらいしか無いと思うんですが、サブスク隆盛の時代にエピソード解説のためだけにDVDを買い集めるというのも、なんだかなぁという気分なので。
②「ウルトラマンレオ」の出発 著:白石雅彦
「ウルトラマンレオ」の出発の感想白石雅彦氏が9年の歳月をかけて記した円谷プロ作品のドキュメンタリーシリーズの最終作。第二期ウルトラ最終作である「ウルトラマンレオ」の企画から最終回までの路線変更に翻弄される1年を振り返る内容。今でこそ人気のウルトラシリーズだが、放送当時は視聴率の低下に苦しみ、数々のテコ入れも尽く効果を上げられなかったという。スタッフインタビュー等多く、各エピソード毎の解説も詳細であるため、前提知識は必要であるものの、全話視聴済みであればあるほど楽しめる一冊。
読了日:07月06日 著者:白石 雅彦
さて、ウルトラマンAに続いてウルトラマンレオです。
ちょっと順番がおかしいかもしれませんが、ウルトラマンタロウのドキュメンタリーは購入した時にすぐ読み終わってしまったので、今回は読んでないです。
Aとレオも発売日に購入したんですが、積ん読にしていました。
レオは1クール目の特訓編と4クール目の円盤生物編以外は、一部のイベント回くらいしか話題にならない印象があるので、路線変更の渦中にある迷作にも言及されているのがとにかく嬉しいです。
これ、シリーズ物なのにシリーズとしての総称が無いので、いつも困るんですよね。
本の帯で共通して使われている「伝説から歴史へ。」という言葉があるんですが、だからといって「伝説から歴史シリーズ」と呼んでも、別にみんながみんなこの呼び方をしてるわけでもないので、誰にもピンと来なくて、ちょっとヤキモキします。
ものすごい良いシリーズなので、一言で伝わるような総称が欲しい所です。
③空気人形と妹 1巻 作:たみふる
空気人形と妹 1 (ヤングジャンプコミックス)の感想あさみ(主人公)の部屋に住み着いた、意思を持つダッチワイフの掛け合いがメインのギャグマンガ。コロコロコミック的なお下品ギャグを卒業して、オトナの下ネタが気になる年頃の男子には面白いかもしれないが、30代の私では露骨に感じて楽しめなかった。ツリ目気味なのに性格はキツくなさそうな不思議な塩梅のデザインをしているあさみは可愛いと思う。肝心のダッチワイフは下ネタに誘導する役割に徹しており、好きな人は好きかもしれないが、キャラとしてちょっと勿体無かったと思う。
読了日:07月10日 著者:たみふる
家にあったので読みましたが、あまり面白くはなかったです。
中学生が好きそうな下ネタで構成されているので、そういうのが気になる年頃の男子にはウケるのかもしれませんが、私はもうそういう年齢ではないので、読むのが20年くらい遅かったですね。
この歳になると一周回ってコロコロコミック的なウンチネタの方が面白いです。
④[新装版]仮面ライダー昆虫記 著:稲垣栄洋
[新装版]仮面ライダー昆虫記の感想1号〜RXまでの11ライダーのモチーフである昆虫について考察する1冊。一般的な通説とされているモチーフではなく、劇中で披露された能力から、それに該当する昆虫を推察するものだが、昆虫に関する豊富な知識を持っている著者が、多少の強引さはあれど、かなり現実的な解釈で考察しているので、納得もできるし、勉強にもなる。特に良いのは、著者自身が当時仮面ライダーに憧れた世代であることだ。昆虫好きと仮面ライダー好きの2つの要素が見事に融合して、読むのが楽しい素晴らしい本に仕上がっていると感じる。
読了日:07月13日 著者:稲垣栄洋
これは面白い本でしたね。
本屋をブラブラしてた時に見つけて、「手ブラで帰るのも嫌だなぁ」となんとなく手に取ったのですが、昆虫学者の視点で仮面ライダーを真剣に考察しているというのが良いです。
仮面ライダーはバッタで、V3はトンボ・・・というのが公式設定ですが、正直なところライダーマン以降は明確にモチーフが決まっていないものもあって、Xはヤゴ、スカイライダーはイナゴみたいな感じで、特徴や見た目からそれっぽいのが通説で決まっているみたいなのが多かったので、いろいろ勉強になりました。
決して公式ではないので、悪い言い方をすればデタラメのこじつけみたいに見えるところもあるんですが、著者自身が幼少期に仮面ライダーが大好きだったということで、本編の設定を踏まえて淡々と考察するのではない、そういった熱量が感じられて、とても楽しい本でした。
息子さんが平成仮面ライダーにハマっているということで、龍騎やファイズの話題もちょっと出てくるのが微笑ましいですね。
⑤子どもが危ない! スピリチュアル・カウンセラーからの警鐘 著:江原 啓之
子どもが危ない! スピリチュアル・カウンセラーからの警鐘の感想江原さんが子育てに関する内容を綴った本です。恒例の「小我」と「大我」の出てくる頻度がかなり抑えられており、大変読みやすい。テレビゲームに対して、あまり良い印象を持っていないのは世代的なものだろうか。共感できる面もあるが、純粋にゲームで育ってきた身としては悲しい部分もある。2000年代の本だが、デジタル化する世の中をあまりよく思っておらず、2025年現在は江原さんの予想通りの時代となってしまった。昨今のトー横キッズやたちんぼ、弱者男性など若者についてはどう思っているのか書かれた本があれば読んでみたい。
読了日:07月16日 著者:江原 啓之
またしても江原さんの本です。
例によって、父親のいらなくなった本を受け取って、せっかくだし売る前に読んでおくか、という気持ちで読んだ本です。
今回は子育ての本ということで、江原さんの子育てに対して熱心さみたいなものは感じるんですが、世代が違うので、易々と共感できない部分もあります。
デジタル化する世の中に対する危機感か、TVゲームに対する不信感等々・・・。
TVゲームの進化とネットワーク通信の普及を諸に浴びて育ったデジタルネイティブ世代としては、TVゲームやっててもそれなりの倫理観は身に着くし、ネット漬けでもちゃんと社会人やれてるんだから、ネットもゲームも別にいいじゃないか、と思ってしまいます。
TVゲームの中で、ポケモンのようなゲームキャラクターと冒険した少年時代を過ごした身としては、そういった成長過程の原体験を否定されたような気分になって、ちょっと悲しいですね。
江原さんのような人が・・・という感情になります。
でも、そんな江原さんに影響されずに、TVゲームもインターネットもやり放題な子育てをしてくれた父親に感謝する次第です。
私も子育てする時は、ゲームの中でいろんなキャラクターと冒険し、インターネットでいろんな情報を収集できる子供を育て、デジタルの良い側面を吸収できる大人を育てたいです。
⑥人はなぜ生まれいかに生きるのか 著:江原 啓之
人はなぜ生まれいかに生きるのか―新装版・自分のための「霊学」のすすめの感想江原さんの半生をまとめた1部と、スピリチュアルとは何かを解説した2部構成による本。これまで読んできた本は江原さんの定義する世界観が前提の状態で書かれていたので、とっつきづらい感があったが、この本は江原さんの世界観が出来上がっていく過程から読むことができるので、割とわかりやすいのではないだろうか。 書かれている事は一般的な道徳だが、霊と照らし合わせる事でなんとなく説得力が深くなっているような気はする。スピリチュアルの素養がある人には丁度良いかもしれない。
読了日:07月23日 著者:江原 啓之
そしてこれも江原さんの本です。
惰性で読んでるのが周囲にも伝わっているのか、「無理して読まなくてもいいでしょ」と言われるのですが、本が本だけに、自分から手に取ることは決して無いジャンルなので、ここで読んでおかなかったら一生読まないので、読んでいます。
今回は、江原さんの自伝です。
なんか、「小我」とか「大我」みたいな独自の世界観の話をされるよりも、どんな人生を歩んできたかを読んだ方が、読者としても江原さんがどういう人間なのか、輪郭を整えることができるので、こういうのを最初に読みたかったですね。(表紙だけでは何が書いてあるのかわからないですからね)
⑦ソシャゲ絵師スキルアップ講座
ソシャゲ絵師スキルアップ講座の感想カード形式のソシャゲが最盛だった頃に発売されていた参考書。イラストレーターが、メーカーからキャラクターイラストの発注をされた場合の制作過程を例に各工程の進め方を3名のイラストレーターが解説。色別にレイヤー分けする人もいれば、グリザイユ画法で進める方もおり、様々。当時は先進的な内容だったかも知れないが、ソシャゲの雰囲気も、流行りの絵柄も、私自身の好みもいろいろと変わってしまったので、あっと言う間に古い内容になってしまった気がする。全ページフルカラーで当時価格2000円なので、値段の割に充実した内容かと思う。
読了日:07月23日
イラストの技術書です。
一時期、副業イラストレーターみたいなのに興味があって、参考に読んでいた本です。
2020年頃の本ですが、あの当時はソシャゲ絵師みたいなのが全盛だったので、ナウい本だったのですが、サブカルの流行りって一瞬で変わっていくので、今読むと古臭く感じてしまいます。
いろいろ参考になって良かったですが、絵柄があまり好みではなくて。
私は、世間的に人気かどうかよりも、自分が描きたくなる絵柄の方が好きなので、この本はイマイチでした。
⑧ヒーローと正義 著:白倉 伸一郎
ヒーローと正義 (寺子屋新書 2)の感想数々の東映特撮ヒーロー番組をプロデュースした白倉プロデューサーの著書。つい既存作品の裏話を期待してしまうが、内容は人類の歴史やおとぎ話から、人々が求める正義の在り方であったり、正義が成立する仕組みだったりを分析するというものである。思っていたよりも内容が濃く、とても難しいが、まっすぐした内容だったと思う。物事を多面的に考えられる人が読むと、新たな気づきがあって良いかもしれない。結構踏み込んだ内容だと思う。
読了日:07月24日 著者:白倉 伸一郎
東映特撮で何度も登板している白倉プロデューサーの著書です。
勧善懲悪という作劇を取らざるをえない特撮ヒーロー番組というジャンルにおいて外す事はできない、善悪の境界線や、正義という言葉の姿を真剣に考察しています。
とても刺激になる内容ではあるんですが、ところどころ難しい内容で、実を言うと全然理解できていないので、折をみてまた読み直したいです。
さいごに
7月は特撮書籍多目で読みました。
好きな分野だと読み進めるのも早いですね。
本当はもっと読みたかったんですが、結局は積ん読の章かがメインになってしまって、作業感が拭えない感じがあります。
正直言うと、本を買うのってハードルが低すぎてつい買ってしまうんですよね。
それがよくないと思います。
無尽蔵に増えるばかりで、いつ読むのかわからない本ばかりです。
ちょっとこの辺、私生活を見直さないといけないですね。

